国境の街ククタとボッタクリチケット

国境の街ククタとボッタクリチケット

彼女はベネズエラのSIMカードしか持っていないのでコロンビアに入ってから連絡が途絶えるのは想定内だ。

しかしコロンビアのバスにはwifiが設置されている。

国境の街ククタから私がいるメデジンへのバスにも基本wifiがついている。

もしバスに乗ったのであれば彼女から連絡があるはずだ。

最後の連絡から5時間以上経ったのに連絡がない。

5時間経ってもバスに乗れていないのは少しおかしい。

多少不安な気持ちを持ちつつも出来るだけポジティブに考える様にしていた。

ひょっとしたら、バスのwifiが壊れており連絡が取れないだけかもしれない。

しかし想定外の出来事がククタでは起きていた。

 

夜になってカオリさんの家の電話が鳴る。

カオリさんの家はガードマンおり、知らない人がカオリさんの家を尋ねて来た場合に電話が鳴る事がある。

私は少し考えた。

さっき彼女がククタにいたという連絡すら嘘で実は既にコロンビアのバスの中から連絡していたのではないかと。

ただそう考えると時間経過がおかしい。

カオリさんがケニアという彼女の名前を発した。

そして受話器を渡される。電話口から彼女の声が聞こえる。

事情を聞くと、ベネズエラの出国スタンプは押してもらえたがコロンビアの入国スタンプを押してもらえなかったという。

以前はコロンビアの入国スタンプを得る際にコロンビアの目的地のバスチケットを見せれば良かったのだが、再度国境が開放されてから往復チケットを見せる事が義務づけられたらしい。

 

BAN
往復チケット買えばいいじゃん。

 

そう伝えるとククタからメデジンまでの片道料金が200,000ペソ(約8,000円)で、往復の400,000ペソ(約16,000円)必要だと言われる。

出稼ぎに来たベネズエラ人がスタンプを押せない様に往復チケットの提示を求めているのだろう。

ベネズエラ人の平均月収が3,000円程度なので

 

イミグレスタッフ
往復チケットを買えない人は観光じゃなくて労働目的だろ。

 

とコロンビア側が不法労働者対策で打ち出した案なのだろうか。

ただ少し高過ぎる。

11月にメデジンからククタまでは100,000ペソ(約4,000円)だったのが倍額になっている。

ただ実際倍額になった訳ではなく、多くのベネズエラ人がチケットを求めるのをいいように利用してバス会社の職員が横領しているのだろう。

実際に以前払った額よりもチケットに印字されている額が数万ペソ低い事が何回かあった。

それにしても足元見過ぎだ。

前回交通費として100,000ペソ渡していたが全然足りていない。

彼女も色々と考えて、ククタに住む姉にお金を借りれないか聞いたところ、
400,000ペソを工面するには2日必要と言われたそうだ。

私は脳みそをフル回転させてこう答えた。

 

BAN
今からククタ行くよ。

 

彼女は一瞬「何言ってんのコイツ?」と言う様な戸惑いをみせる。

しかし最短で彼女に会う方法は私が迎えに行って彼女をメデジンに連れ帰るという選択しかない。

ククタまではバスで15時間、行って帰って約1日半かかる。

彼女をここで待っていたら約2日半。

メデジンで会うという目的であれば1日の違いだ。

ただ迎えに行けば半日後には会える。待っていたら2日半。

たった2日の違いだが、今の私にとって2日は『たった』ではない。

電話を切り、バックを背負いバスターミナルに向かおうとしたが、バックがいらない事に気づき厚手のジャケットを羽織り、携帯電話とパスポート、財布をポケットに入れバスターミナルに向かった。

バスターミナルでチケットを確認すると120,000ペソ(約4,800円)と言われる。

以前よりも値段は上がっているが、200,000ペソではない。

やはりククタは足元見過ぎだ。

バスに乗り込み彼女にメールをし、シートを倒し眠りについた。



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