闇両替で1,000万円分の現地通貨を手にした話

闇両替で1,000万円分の現地通貨を手にした話

街を歩いていたら偶然友達のスヘとジェシカに会った。

「元気?」「何してるの?」なんていつも通りたわいのない会話をスペイン語で交わす。

ケニアが横に付き添っていてくれてたお陰で多少会話は出来たものの、日本でいう「今日はいい天気ですね」みたいな薄っぺらい会話をして去る。

そして数日後スヘからメールが届いた「ドル持ってる?両替したいんだけど」

ベネズエラではATM(Cajelo)からお金を引き落とさずにドルを持って行って両替するスタイルがスタンダードだ。

もし仮にATMでお金を卸したら大変な事になる。

公式レートでは1ドル10ボリバル、闇レートでは1ドル1,000ボリバルとその差は100倍。
公式レートで換算するとベネズエラは世界で一番物価の高い国になる。

ベネズエラには【100%BANCO】と言う銀行がある、日本語に訳すと【絶対銀行】という感じだろうか。
どんだけ強調すんねん。

公式レートと闇両替レートの例としては、このクレープは2,000ボリバルなので闇レートでいうと200円程度。しかし公式レートになると20,000円程度とあり得ない額になるのだ。

と言ってもベネズエラ人も公式レートは気にしていなくて闇レート換算で物事を考える。

ただしベネズエラ人の平均月収は30ドル程度だ。

両替の話に戻そう。

スヘからドルを両替したいと言われ、レートと必要額を聞いた所「レートは1ドル980ボリバルであるだけドルを両替したい」と言われた。

3ヶ月前は1ドル1,000ボリバルで両替できたが最近はドルが弱くなってきており、1ドル900〜950ボリバルでの両替だったので率は悪くない。

実際には1,000ドルちょっと持っていたがあまりお金を持っているアピールはしない方が良いのと、全て交換する必要もあまり感じなかったので、500ドル分両替する事に。

数日後、「両替の事で打合せをしたい」と言われ家の近所に来てもらうった。

相変わらずスヘは英語が喋れない。私もスペイン語が喋れないんだけどね。

その時はケニアがいなかったので、翻訳アプリを使いながら片言の英語とスペイン語で何となく会話をする。

来る前から思っていたが、これならメールの方が時間をかけれる分、意思の疎通がしやすいのではないかと思っていたがわざわざ来てくれたので茶番に付き合う。

最後に「50ドルと100ドル紙幣はあるか?」と聞かれたので、『200ドル分なら50ドルで用意出来るが、後は10ドルと20ドル紙幣だ』と英語で答えると、「全部の種類の紙幣があるんだね」と通じたんだか通じてないんだか笑顔で去って行った。

そしてその二日後に「両替がしたい」と言ってきた。

『500ドル分(500×980=)490,000ボリバル用意出来たのか?』と聞くと「最近ドルの価値が下がったので1ドル970ボリバルにして欲しい」と交渉してきた。

最近の両替レートは920〜950の間、970に下がってもここで両替しておいた方が得だ。

本来は50ドル紙幣4枚用意するつもりだったが、向こうもレート変更を言ってきたので10ドル紙幣20枚、20ドル紙幣10枚、50ドル紙幣2枚用意して待つ事に。

そして彼らが到着した。スヘとジェシカ、若い男性と初老の男性の4人編成。

こちらはケニアと私の2人体制。圧倒的に不利だが銃を出されなければまず負ける事はない。

威圧感を出しつつ初めましての挨拶を力強くする。

取引の場所はマンションの部屋で。

約10棟の建物があり、外壁、建物、エレベーター、部屋(2重)といくつもの鍵を使わなければ中に入る事が出来ない。

ベネズエラ人にしてみたら500ドルは大金だ。平均年収以上ある。

エレベーターに全員乗込もうとすると初老の男性が「狭い場所に大人数乗るの無理なんだよね」と言い放ち、私、ケニア、初老の男性以外は徒歩で7階まで移動する事に。

閉所恐怖症みたいなやつらしい。

部屋に着き私がドルを手渡すとスヘの表情が陰る。

どうしたのかと見ているとスペイン語で何か言い始める。ケニアが通訳してくれ「全部50ドル紙幣か100ドル紙幣って言ったじゃん」と言っていると。

『俺ちゃんと10ドルと20ドルと50ドルって言ったじゃん』と英語で伝えるも、初老の男性が欲しいのは50ドル紙幣か100ドル紙幣だ。

初老の男性曰く「今週末ククタに行くのだがその際5,000ドル分持って行こうと思っているから出来るだけ大きい額面の紙幣の方が良い」との事。

実際は両替レートが額面によって変わってくるからなんだろうけど。

「100ドル紙幣は持っていないのか?」と若い男性に聞かれた時、とっさに『今はないが明日友達に聞いて両替してくるよ』と答えた。

実際は持っているがあまりに大金を持っていると知られると強盗に入られる恐れがある。最悪命を取られる。

ケニアの姉の旦那さんはそうして殺された。子供達の見ている前で。

出る時にも鍵が必要なのでみんなを送っていくと初老の男性が怒っている。

なぜ怒っているのか聞くと、私の前に訪問した人も小さい額面の紙幣しか持っておらず両替が出来なかったのだ。

スヘは分からないのに分かったフリをする癖がある。特に英語で話す時はそんな感じだ。自分の考えている通りに相手が喋っていると思ってしまうらしい。

スヘとジェシカに紹介マージンとして両替額の一部を渡す契約をしていたらしいが使えない代理人に怒りを覚えるのは当然だ。

そんな話を聞いてケニアはとっさに自分の携帯番号をその初老の男性に教えていた。

そして後ほどダイレクトに連絡してくると初老の男性は言っていた。

部屋に戻り100ドル紙幣を持っている事をケニアに伝えると、ケニアもそれは知っていたがあえて何も言わなかったらしい。

『大金を持ってるとアピールするのは危険だからね』と言うと「私の彼氏はなんて頭がいいんでしょう」とキスをしてきた。

数分後に初老の男性からケニアの携帯に電話がかかってきた。

初老の男性は「1ドル970ボリバル渡すので後は君の好きな値段で彼氏にレートを伝えてくれ」とケニアに言ってきたらしい。

ケニアはそのままその値段を伝えてきた。
にしても初老の男性はビジネスがヘタクソだ。スヘ経由で970って事はスヘには980以上渡している事は理解している。

少し時間をおいて1ドル1,000ボリバルなら1,000ドル用意出来る旨を伝える。

すると男性少し折れて1ドル980ボリバルでどうだと交渉してきた。

仕方がないので100ドル紙幣は1,000ボリバル、50ドル紙幣は980ボリバルで両替する旨を伝えると向こうも承諾した。

更に全て現金で用意する事を条件に付け加えた。

そして100ドル紙幣9枚と50ドル紙幣4枚の合わせて1,100ドルを用意した。

若い男性が入念にチェックをする。

 

ドルチェック
透かしの部分にペンで何やらマークを付けて本物か偽物か確認。

無事全ての紙幣が本物と確認出来た。

そして初老の男性がダンボールからボリバルを取り出す。

 


かなり大量にあるように見えるがベネズエラの最高額紙幣が100なので1ブロックで50,000ボリバルしかない。
つまり2ブロックで100ドル分だ。

相手が勘違いしており1,000ドル分のボリバルしか用意していなかったので、結局この時は100ドル紙幣9枚、50ドル紙幣2枚と998,000ボリバルを両替した。

横から見るとこんな感じ。2ブロック分は他の場所に置いてあって写真に写っていない。

1,000,000ボリバルを公式レートに直すと1,000万円分になる。つまり約10万円が100倍の価値になるのだ。



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