インディアをインディアンと勘違いしたのは私だけではないはずだ

インディアをインディアンと勘違いしたのは私だけではないはずだ

朝起きてもそこには彼女の姿は無かった。

少しいじけてディスコで出会った他の女の子レベッカに『久しぶり。最近何してるの?』とメールを送り二度寝をした。

二度寝から起きるとレベッカから「元気だよー。ってかwhat’s up(LINEの様なアプリ)やってないの?」とメッセージが来ていたが、腹いせにメールをしただけなのでその返事をせずにそのまま三度寝。

そして三度寝をしているとドアをノックする音が。

この家の住人が私の部屋をノックした事は一度も無い。となれば考えられるのは。

ドアを開けると彼女が笑いながら立っていた。

帰ってきたら怒るつもりだったが思わず抱きしめてしまった。そして抱きしめながら『お前なんか嫌いだ!』と伝えたら彼女は笑いながら「なんでよ。ってかBANのが悪いよ。私の電話に出なかったじゃん」と言ってきた。

私が電話に出なかった後に友達に電話して私が部屋に居る事を確認したらしいが、それでも他の女と遊びに行ったり、女を連れ込んだり、または事件に巻き込まれたりしてるんじゃないかと心配していたらしい。主に浮気の心配だ。

『バレない様に窓から外に出て朝方窓から戻って来たんだよ』と言うと笑いながらお尻を強めに叩いてきた。

そして枕元に置いてあった本を手に取り読み始めた。

その本は私が日本から持って来た【学問のススメ(福沢諭吉著)】なので当然読めるはずがない。

『意味分かんの?』と聞くと「大体ね」と言ったので内容を聞いてみた。

彼女曰く「これはとても悲しいお話で、ある所に一匹の犬がいたんだけどご主人様と一緒に旅に出て最後は死んじゃうんだ」と。

それ、フランダースの犬ですやん。

『すごいね、良くわかったね。あれ?ひょっとして日本語読めるの?』と調子に乗らせて見ると「へへへ、だって私日本のアニメちょっと知ってるんだよ」と嬉しそうに言ってきたので、残念ながら全然違う事を説明。

『天は人の上に人を造らなかったし人の下に人を造らなかったけど、貧富や地位の格差が生まれてしまったのは、学んだか学ばなかったかの差なんだよ』と。

【天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず】最初の一説がインパクトが強いが故、誰かが自分の都合の良い様に解釈し、その内容が流布してしまい多くの人に真意が伝わっていない残念な言葉だ。

といいつつ私もこの本を読むまで知らなかった。

福沢諭吉先生に思いを馳せていると「お昼は食べたの?」と聞いてきたので、『まだだけど君は何が食べたいの?』と聞くと「今日は色々選べるのがいい」と言ったので色々選べる美味しいレストランを聞いた。

彼女のオススメは3カ所あって1つはベジタリアン、1つは美味しいけど高い、1つは安くてそこそこ美味しいと言ってきた。

無難に3番目にオススメしてきた場所へ行く事に。

色んな料理が並んでおり、好きなものを好きなだけ取り最後に重さを測ってお会計。

料理によって値段の差はなく全ての重量で値段が決まる。

サラダと肉料理と野菜炒めとラザニアとチキンとジュースで1,000bs(100円)くらい。

最近は彼女も食事の前に【いただきます】と言うようになってきた。たまに私が言い忘れ彼女が先に「いただきます」と言う事もしばしある。

ここの料理は値段の割にかなり美味しいかった。最近は色んな店の値段が上がっているので普通に外食をすると一人2,000とか3,000bsはかかる。かといってお互いそんなに料理が得意な訳ではないし、たまに自炊しようとすると外食より高かったりする。

食べ終わるといつものように彼女が「ありがとう」と言ってくる。いつも食事代を私が払うからだ。

そして最近はその後に「何で払えば良い?」と調子に乗って聞いてくる。

前に会計後「ありがとう」と言われ『ありがとうはいらないよ、君は払う必要があるから。身体でな!』と言ったのが気に入ったらしい。

考えるのも面倒なので『キス300回ね』とか言うと本気でキスを300回してこようとする。10回くらいされた所で『後でいいから』とうやむやにする。

また最近は逆にマッサージしたり、爪を切ったり、料理を作ったりした後に「アナタは払う必要があるわ!キス100回ね」とか要求してくるので、その要求を『いや、その程度ならキス5回だろ。俺のキス高いよ』と交渉するのが日常になってきた。

閑話休題

翌日彼女は大学で手術の練習をするらしく牛の心臓が必要らしい。

肉屋で牛の心臓が無いか聞きまくる。近所の肉屋で一通り聞いたがない。

ベネズエラ人はあまり牛の心臓を食べないらしい。『日本人は食べるよ』と伝えると「美味しいの?」と聞かれ『悪くはない』と答えておいた。

一軒だけ心臓を置いてある店を見つけたが調理用ですでに切り刻まれており、手術の練習用に使えなさそうだった。

その後もバスに乗り何件かの肉屋をまわるが結局心臓は手に入らず。一緒に手術の練習をする他のメンバーも探しているとの事だったので託す事に。

彼女は明日の手術で使う針や糸、手袋などを買いにそれ系の専門店に。

白衣や注射器、包帯以外にも体重計やサプリメントなども売っている。

そんな中私が気になったのは聴診器

聴診器には憧れる。何はなくとも憧れる。そんな気持ち分かるでしょ?

買おうかなー。どうしようかなー。でもこれ以上無駄旅グッズ増やしてもなー。なんて思いながらガラス越しに聴診器を見つめていた。

ちなみにお値段15,300bs(約1,500円)。聴診器の値段なんて気にした事なかったけど何だか安い気がする。

そんな事を考えていたら彼女が買い物を終えた。

少し後ろ髪を引かれつつお店を後にする。

家に帰ろうかとしていたら彼女から「この近くに映画タダで見れる所あるけど行く?」と聞かれついていく事にした。

そして着いたのは大学の図書館っぽい施設。彼女の通っている大学はベネズエラでもかなり大きな大学らしく色々な学科があり、色々な場所に施設がある。

図書館内には視聴ルームも完備されており50インチ程度のテレビも置いてあった。

もちろん誰も使っていないので好きな映画が見放題。

映画のタイトルは数千種類あるらしく基本的にはNHK的な教育系が充実しているらしいがスペイン圏の娯楽映画もかなり取り揃えているらしい。

彼女は元々ベネズエラの歴史の映画を私に見せたかったらしいが、スペイン語が分からないので、図書館のおばちゃんが英語字幕か英語の主音声のタイトルを選んでくれる事に。

そしておばちゃんが選んだのは【インディア映画】

インディア映画?

『え?ベネズエラでインディアンの歴史とか学ぶんすかボク?』と完璧頭の中が『???』でいっぱいになるもおばちゃん曰く「大丈夫、主音声英語だから」と押し切られる。

そして本編が始まり【インディア映画】が【インディアン】ではなく【インディア(インド)】だと言う事に気付く。

ああ、よかった。そうだよね、ここでインディアンの歴史とか学ばないよね。

字幕でスペイン語が流れて主音声は英語。ちょっと理解出来ない事もあるけど、英語ならある程度理解できる。と思ったのも束の間。
開始5分とたたず主音声がヒンディー後に変わったんすけど!

おばちゃーーーーん!どこが主音声英語やねん。

主音声:ヒンディー語
字幕:スペイン語

り、理解出来ないぞ!と困った顔をしていると彼女が、「ねえ、これって英語?」と聞いてきたので『ううん、全然違う。全く理解出来ない』と伝えると、時々英語で説明してくれた。

彼女のお陰で何とか話の本筋を理解出来て見ているとインド映画、いやあえてここはインディア映画と呼ばせて頂きましょう。
インディア映画特有のシーンが来ました。

踊るやーつ!

踊る必要ないのに踊って歌っちゃうやーつ!ミュージカルかインディア映画かだよねこの演出。

今までちゃんとインディア映画を見た事なかったけど意外に面白いじゃないかと見ていたらこんな陽気に踊って歌った3分後くらいに首つり死体発見して凹む。

抑揚大事って言ってももう少し幸せな気分に浸らせてくれてもいいじゃないか。

陽気なダンスから首つり死体発見は心臓の弱い人はご遠慮くださいレベルでしょが。

概要としては大学を卒業して数年後にまた会おうと約束した4人のお話。集合場所に1人来なくて集まった3人でその1人を探すんだけど、映画の8割が回想シーンでその大学時代のお話。

そこそこ面白かったけど閉館時間が来てしまったので途中で中断。

おばちゃんは笑顔で「また明日おいでー」と言っていた。

そうして家に帰る途中、良くわからないが急激に寒気を覚える。

握っている彼女の手もいつもと違い今日は冷たく感じる。

家に帰り熱を測ってみると37.6度一般的に微熱と呼ばれる温度だが、平熱が35度ちょっとの私からしてみたら微熱ではなく普通に熱だ。

その日は薬も何もなかったので暖かくして眠る事に。

しかし夜中あまりの頭痛に何度か目が覚める。

その時の私はベネズエラに来て色々な体験をしたから知恵熱が出たのだろう。程度にしか思っていなかった。



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