所持金30円という人生最大級の金欠を味わう

所持金30円という人生最大級の金欠を味わう

ホテルの問題点

午前中に目が覚めシャワーを浴びる。

しかしタオルがない。

そう言えば昨晩チェックインの時にスタッフが「タオルがないから明日の朝届ける」と言っていたのを思い出す。

仕方がないので全身濡れた全裸の状態で荷物の中から速乾性のタオルを引きずり出す。

『世界一周には速乾性タオルが役に立つ!』なんてどこかのブログに書かれていたから買ったのに、正直ほとんど使っていない。

旅して分かったのは4000円の速乾性タオルは買う必要がないという事。

ざっくり体をふいて外に出る準備をする。

ホテルのチェックアウトまでに2つの事をしなければならない。

もっと条件のいいホテルを探す事と彼女に会いに行く事だ。

ロビーに行くとホテルスタッフのリーダーが話しかけて来た。

 

ホテルスタッフ
おはよう。昨晩他のスタッフが12,000ボリバルって言ったかもしれないけど10,000ボリバルでいいよ。今後も毎日10,000でいいよ。

※3000ボリバル=1ドル

 

ツインの部屋に1人で泊まったからか、それとも長期滞在の上客だからか、軽くお礼を言いホテルを後にした。

値段を下げてくれたが、明日以降このホテルに滞在する気は一切ない。

何故ならこのホテルにはいくつか問題点があったからだ。

1.wifiがロビーでしか使えず、ロビーには蚊がいる。

2.ストーカーが訪ねてきて、ホテルのスタッフもストーカーと顔見知りだ。

いつストーカーが部屋を尋ねてくるか分からない、そんなホテルには滞在する気はない。

ホテルムラチ

街の中心部から少し離れた所に彼女の大学と寮がある。

新しいホテルはその周辺で探す事にした。

「HOTEL」という看板を見つけては値段を聞いて回る。

スペイン語が出来ないから「いくら?(クワント?)」と聞いて、携帯(電卓)に値段を打ち込んでもらう。

外見が立派なホテルはやはり値段も高い。

何軒か聞いて回っていると、1人でも2人でも値段は8,500だと言うホテルがあった。

今のホテルよりも安い上に立地も良い。

そのホテルに滞在することに決め、彼女の寮に向かった。

ホテルと彼女の寮は徒歩3分ほどの距離だ。

女子寮で彼女を待つ

午前11時に彼女の寮に着く。

コロンビアにいた頃はよく12時過ぎに彼女からメッセージが届いた。

12時まで1時間ほどあるが行く宛も、お金もない。

寮の外で待っているとセキュリティスタッフが扉を開けて「中で待ってて良いよ」と言ってくれた。

彼女の寮は大学の女子寮だ。

ベネズエラでは国立大学は授業料が無料、食堂も無料、そして寮も無料だ。

国立の大学生になるだけで衣食住の食と住が得られるのは社会主義の良いところなのかもしれない。

更に毎月一定額の支援金も出るので生活用品を買うことができる。

1時間ほどすると、多くの学生が昼休憩で帰って来た。

扉が開く度に振り返るが彼女はなかなか来ない。

時間を確認すると12時半を過ぎていた。

 

BAN
今日は年明け初めてのクラスだから友達と話し込んでいるのかもしれないな。

 

そんな考えが頭をよぎった。

友達と話し込み、そのまま学生食堂に行ったのならば遅くなるのも仕方がない。

そして午後の1時まで待ったが彼女が来る事はなかった。

2時にはホテルのチェックアウトをしなければいけない。

彼女と会うのは諦めホテルネヴァダパレスに向かう。

残高60円

15,000ボリバルから宿泊費10,000ボリバルを支払いチェックアウトをすませる。

残高5,000ボリバル。

ホテルスタッフに「どこに行くんだ?」と尋ねられたが、適当に誤魔化して『また泊まりにくるよ』とホテルを後にした。

そう言えば朝から何も食べていない。

いや、正確に言えば昨日の朝からだ。

一日半食事をしていないと頭が働かない。

仕方ないので3,000ボリバルを払い雑な朝食を食べる。

こうして手持ちのが2,000ボリバル(約60円)になってしまった。

そういえば初めてベネズエラに入った時もお金が無さ過ぎて野宿をした。

ただそれでも200円くらいはあったから60円は小学生の時以来の金欠だ。

いや、小学生の時でももっと持っていた気がする。

新しいホテルに到着してホテルのオーナーに尋ねる。

 

BAN
友達がお金を持ってるので後払いでも良いですか?
ホテルオーナー
先にお金をもらわなければ部屋に入れることはできないよ。

 

当然だ。私がオーナーの立場でも同じ事を言う。

仕方ないのでロビーで待たせてもらう事にした。

幸いにもwifiのパスワードを教えてもらったのでネットは常に繋がっている状態だ。

いつ彼女から連絡が来ても対応できる。

ネットサーフィンをしながら彼女からの連絡を待つ。

しかしいつまで経っても彼女からのメッセージが来ない。

いつもなら16時には授業が終わったと連絡があるのになぜか17時になっても連絡が来なかった。

仕方ないのでホテルのスタッフに荷物を預かってもらい彼女の寮に行くことにした。

寮のセキュリティに確認するが彼女はまだ帰って来ていない。

本当は学校ではなくまだ寝てるんじゃないかと疑いったが確認する方法がない。

1時間ほど寮で待っていたが彼女は一向に戻ってこなかった。

残高30円

一度心を落ち着かせるためにタバコとコーラを買う。

こうして残金1000ボリバル(約30円)になった。

 

BAN
最悪ホテルのロビーで一晩過ごさせてもらおう。

 

覚悟は決まった。

ホテルに戻りスタッフに伝える。

 

BAN
友人がまだ帰ってないから、もう少しここで待たせてください。
ホテルスタッフ
いいよ。大丈夫大丈夫。

 

少しも嫌な顔をせずに受け入れてくれた。

あとは如何にホテルスタッフに気に入られるかだけだ。

ただ問題は彼女はスペイン語しか喋れず、私は英語しか喋れないことだ。

なんの話をしようか。

日頃の行い

そう考えながらFaceBookを見ているとコロンビアで出会った友人が偶然にもメリダに遊びに来ていた。

興奮気味にメッセージを送る。

 

BAN
久しぶり!メリダにいるの!?

 

どうか既読が付きますように!!

そう祈りながら送ったメッセージはなかなか既読がつかない。

外に出ていてネットが繋がらない状況かもしれない。

しかし外は薄暗くなっている。

南米では暗くなる前にホテルに戻るのが常識だ。

大丈夫、大丈夫。と自分に言い聞かせる。

 

 

 

なんどもチェックするが既読は付いていない。

 

 

 

ネットサーフィンをして気を紛らわすが、全く集中できていない。

 

 

 

たった数分が數十分にも感じる。

 

 

 

 

 

そして数分後に友人から念願の返信が届く。

 

友人B
そうだよ。今どこ?
BAN
偶然だね。今メリダだよ。
友人B
そうなんだ。じゃあ今度ご飯行こうよ。
BAN
いいね。美味しい店紹介するよ。

 

冷静に話をしているが内心はドキドキだ。

お金を借りることはできるのだろうか。

 

友人B
今何してるの?
BAN
今ホテルのロビー。ところでお願いがあるのですが。
友人B
どうしたの?
BAN
今ボリバルの手持ちがなくて少し貸してもらえないかな?
友人B
いいよ。
BAN
今すぐそっちのホテル向かうよ。

 

ありがたい。

そして徒歩20分ほどの友人のホテルに到着。

ひとまず今晩の宿泊費だけでも支払えるように10,000ボリバル借りる。

こんなに重い300円(10,000ボリバル)は、これまでもこれからも一生感じることはないだろう。

そして最近のベネズエラに着いて意見を交わした。

友人も去年ベネズエラに半年ほど滞在しており、去年と今の違いをヒシヒシと感じている。

しかしメリダと言う街ではニュースで報道されているような暴動や騒ぎは起きておらず、むしろ前よりも商店の品揃えが豊富になり新しいお店もいくつか出来ているらしい。

メディアはフィルターにかけた情報をトリミングして加工して私たちに伝えているということが海外に出て強く感じるようになった。

彼女からのメッセージ

時刻は19時を少しまわっていた。

突然彼女からメッセージが届く。

 

ケニア
今帰ったよ。どこにいるの?
BAN
コロンビアのククタだよ。
ケニア
今日は何してたの?
BAN
買い物。
ケニア
ちゃんとご飯食べた?
BAN
ううん。それよりもメリダにいる友人にお金貸してあげて欲しいからボリバル用意しといて。

 

こうして彼女に預けたボリバルを用意して待っていてもらった。

友人にお礼を言い、彼女の寮に向かう。

寮のセキュリティに彼女を待っている事がバレているので、友人がお金を借りに行ったというフェイクの情報も伝えておいた。

そうして彼女の寮に着き扉を開けてもらうとそこには彼女の姿があった。

サプライズ

ケニア
え?なんでいるの?どうして?ククタじゃないの?

 

矢継ぎ早に質問される。

 

BAN
道に迷ってたらここに来たんだよ。
ケニア
何それ!?でも凄くいい道の迷い方ね!

 

全てを肯定する南米のノリは最強ではなかろうか。

ちなみにサプライズの可能性を少し疑っていた彼女はセキュリティに私の写真と友人の写真を見せて「どっちのアジア人が来てた?」と質問をしたところ、私の写真で「そうそう、この男の人が来てた」と言い、友人の写真でも「そうそう、この男の人が来てた」とまるでRPGのCPUの様な受け答えをしていたらしい。

ベネズエラ人からしてみたらアジア人なんて全部一緒の顔に見えるのだろう。

彼女は病院の実習で朝から夜まで休みなしで働いていたとのことだった。



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