ベネズエラの喧嘩とそのルール

ベネズエラの喧嘩とそのルール

子供達

ベネズエラの子供と猫
家に戻ると子供達が昼食を食べていた。

地べたに座り込み不器用に食べる姿は愛らしい。

『写真撮るよー』と声をかけるとこっちを向いた。

 

ベネズエラの子供達
大人達は昨晩から働きっぱなしで疲れているが、子供達は自由奔放に食べて寝て遊んでいる。

人が亡くなることは自然の流れで必要以上に悲しむ必要はないのかもしれない。

ただ身近な人であればあるほど感情のコントロールは難しいのだろう。

お礼参り

彼女の従姉妹ライザに一通のメールが届く。

 

父親の彼女
葬儀に参列させてもらえなかったから、友達を引き連れてお礼参りに行く。
ライザ
タイマンだったら勝負してやるよ。

 

30分後、父親の彼女が10人ほどの友人を引き連れてやってきた。

最初は罵り合いから始まったが段々とエスカレートして向こうから拳や足が飛んでくる。

男性陣で必死にバリケードを作り喧嘩を阻止しているが、その横で取っ組み合いの喧嘩が始まった。

 

BAN
こんな日に喧嘩とかするなよ。

 

そう思い横を見ると、殴り合いをしているのは彼女だった。

コンクリートの上でリアルファイト。

お互い本気の拳が相手の顔をヒットしている。

仲裁しようと割って入ると、相手側の女性陣に殴られ、蹴られ、引っ張られ、揉みくちゃにされた。

 

BAN
え?何?これ?どうゆうこと?

ベネズエラ流喧嘩スタイル

周りを見てみると男性陣は円陣を組んでいるだけで一切止めに入っていない。

見守っているだけだ。

日本では殴り合いの喧嘩になった際、間に割って入り仲裁する。

ベネズエラでは殴り合いの喧嘩になってもそれがタイマンであれば誰も手出ししない。

彼女の元に戻ると馬乗りになったりなられたりしながらガチの殴り合いをしている。

これがベネズエラ流の喧嘩スタイルなのだ。

お互い気の済むまで喧嘩をさせて、本当に危なくなったら止めるのだろう。

今までの旅の中で一番のカルチャーショックだった。

最終的にお互い噛みつき合って終了。

彼女は顔を腫らし指と首から流血、相手は太ももと顎から流血。

痛み分けというところだろうか。

彼女を羽交い締めにする。

 

BAN
もう殴り合いするんじゃないよ。

 

しかし興奮覚めやらずまだ誰かと喧嘩したがっていた。

横を見ると従姉妹のライザも取っ組み合いの喧嘩をしている。

コンクリートの上で良くやるわと思っていると、彼女が参戦しようとしていたので必死にそれを止める。

ふと見ると昨晩話をした男の手にナイフがあった。

いざという時の為に力の弱い子供はナイフや包丁、石などを用意して援護するのだろう。

文化が違いすぎて理解が追いつかない。

喧嘩の終わりと二発の銃声

しばらくして喧嘩も収まりお父さんの彼女達は引き上げていった。

引き上げていく際に二発の銃声が聞こえた。

これは「これ以上喧嘩するなら容赦無く発砲するぞ!」と近隣住民からの警告だ。

外で見守っていた男性陣が続々と家に戻って行く。

彼女の顔を見ると殴られた額が腫れ上がり、お岩さんの様になっていた。

その後、喧嘩の話をメインに談笑する。

あのタイミングでパンチは良かったねとか、他の奴が密かに蹴りとか入れてくるから全然タイマンじゃなかったとか。

しかし私は嫌な予感がしてならなかった。

去り際、父親の彼女達が納得しているように見えなかったからだ。

そして彼女の父親も一度強盗を追い払った後、報復で殺されている。

彼等が報復に来る可能性を考慮して、逃げられる導線を確保しながら彼女の横でしばらく警戒していた。

すると30分ほど過ぎた頃だろうか「パンパンッ」と乾いた音が辺りに響き渡った。



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