ベネズエラの葬儀と埋葬に参列する

ベネズエラの葬儀と埋葬に参列する

死亡手続き

朝起きると数人の親族が朝食やコーヒーを参列者に振る舞っていた。

みんな昨晩はほとんど寝ていないだろう。

やはり南米の人はパワフルだ。

しばらくすると親族が「ケニア、パスポート」とスペイン語で何か言っている。

意味が分からず外に出ると車に乗込めとジェスチャーをされる。

車に乗込むと再度「ケニア、パスポート」と言っているので、「彼女のパスポートを持ってこい」という意味だと理解する。

部屋に戻り彼女のパスポートを取って再度車に乗り込む。

数分ほど車を走らると市役所の様な場所に到着した。

父親の死亡手続きで来ていたが、彼女の身分証明書が無く手続きが出来なかったのだ。

 

ケニア
ごめん、ありがとう。そして、おはよう。

 

中から彼女が出てきた。

パスポートを受け取り再度中に入っていく彼女。

役所の中には身内しか中に入れなので外で待つ事20分。

所定の手続きが終わり彼女が出てきた。

ベネズエラの葬儀

家に戻るとすでに多くの人が集まっていた。

最後のお祈りの時間には私も参加させてもらう。

彼女が祈りの言葉を発して周りがそれを復唱するのだが、私は黙ってその言葉を聞いていた。

祈りの言葉が終わると急に音楽がかけられる。

しかもサルサ。

そして手拍子をして、踊りだし、歌い出し、棺にビールをかけ出す人までいた。

しかしよく見ると多くの人が泣いている。

涙を流しながらも想い想いの方法で故人を見送っていたのだ。

泣きながら、笑いながら、踊りながら、歌いながら、酔っ払いながら。

そんなめちゃくちゃな状況が30分ほど続いた。

もし私が死んだら日本式よりベネズエラ式の葬儀で送って欲しい。

ベネズエラの埋葬と父親の彼女

そして出棺の時間になった。

棺を直接肩に乗せ6人の男性が運ぶ。

途中父親の彼女が「埋葬に参加させて欲しい」と言って来たが、親族は誰もそれを望まず冷静に断っていた。

父親の彼女が埋葬に参列したい理由は遺産が欲しいからだ。

付き合っていた頃から金目当てだということは分かっていた。

彼女の父親もそれを理解した上で付き合っていたが、親族からしてみたら正直いい気はしない。

断ってもしつこく迫る父親の彼女と親族とで喧嘩になっていた。

流石にこれは想定外で思わず笑った。

棺を肩に乗せて200mほど歩いた後、車に乗せて墓地に向かう。

墓地に着くとすでに父親の彼女が到着しており、なんとかして埋葬に参列しとうとしてきた。

しかし冷静な従姉妹が「この式は親族や親しい人だけでやりたいから帰って」と伝え、何とか帰ってもらうが墓地の外でその女の悔しい雄叫びが聞こえた。

追い返されたのがよっぽど悔しかったのだろうか。

別れの言葉をかけて土葬する。

棺を落とした後に花を投げ込みコンクリートで埋める。

心の中で『さようなら』と呟きその場を後にした。

人の死というのはストレスになるらしく、しばらく辞めていたタバコを吸う事にした。

何か良くわからないが落ち着く。

タバコの害により思考能力が落ちるからだろうか、ストレスが緩和された気になる。



ブログランキングに参加してます。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村
応援のワンクリックお願いします。


See you again.

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で