医学部の友人と一緒にベネズエラの豪邸にレポート提出

医学部の友人と一緒にベネズエラの豪邸にレポート提出

マルコから「みんなBANに会いたいって言ってるから一緒に遊びに行こう」と誘われた。

大爆笑するアジア人は珍しいらしくベネズエラ人にしてみたら珍獣を見る感覚なのだろうか、
「みんなとは2時半に家で待ち合わせしてるから12時に迎えに行くね」と言われた。

そしてマルコが迎えに来て「みんなと合流する前に昼食を食べよう」と誘って来た。
向かった先はベネズエラ人御用達のレストラン。

そこは中心部からちょっと離れているてバスで移動。
レストランの外まで人が溢れており、中を見ると某TDLの様に長蛇の列が出来ている。
マルコ曰く「ベネズエラでは長蛇の列が当たり前だよ、でも彼らの時間は安いからね」との事で、結局50分ほど並んでやっと食事にありつけた。

食べたい物を食べたい分量プレートに乗せ、重量を計り値段が決まる仕組みだ。
そこにはマルコの友達が数人いて何人かと挨拶をする。先日ホテルに来たオーディンも居たので3人で食事。

マルコの家に2時半待ち合わせだったのに、食事が終わったのが2時40分。
それからマルコの家に着いたのは2時50分頃、しかし誰も来ていない。

日本人とベネズエラ人の待ち合わせ時間の認識はやはり違うらしい。
結局3時過ぎに集まり出して全員揃ったのは4時過ぎ。

それまで日本とベネズエラの違いについて語ったり、彼らが勉強している事を色々教えてもらった。
医学的な話で更にそれを英語で説明されるのでほぼ理解はしていないが、得意の分かったフリと大爆笑でなんとか切り抜けた。

一つだけはっきり分かったのは「鋼の錬金術師(full metal alchemist)」はベネズエラでも人気だという事。

そして全員集合してこれから教授の家にレポートを出しにいく話になった。
心の中で『あれ?みんなで食事に行くんじゃないの?』と思いながら外に出て帰ろうとすると「一緒に行くよ」と誘われた。
再度心の中で『え?私レポートとかないんだけど、ていうかそもそも教授とか知らないんだけど』と思いながら、イエスマン代表の日本人としては着いて行かない訳には行かない。

トローレバスという国営のバスに乗り教授の家に向かう事に。
乗車率100%近いバスに約40分揺られ、着いた先は高級住宅街。
全ての家がデカい。そして豪邸。

入り口には如何にも厳重な門があり、教授の家にもオートロック式の門と庭に大きなマンゴーの木が生えている。

中高生がそのマンゴーの木に石をぶつけてマンゴーを落とす遊びをしている。
そして近くに寄ってみるともう少し小ぶりのマンゴーの木があった。

それを見つけたマルコがいきなり木によじ登りマンゴーを取ろうとしている。
「ここに足かけた方が登りやすいんじゃない?」と適確なアドバイスをするマルコの友達たち。
それを横目に「ウィー ジャマニー ウィー ジャマニー♪」と歌いながら踊り出すケニア。

コロンビアにいたフランス人がベネズエラはカオスだと言っていたがこの事だろうか。

『私たちはドイツ人(We Germans)?』と聞くと「うん、私たちはドイツ人だよ」と答え、飛んだ表情でタバコを吹かす仕草をしながら踊るケニア。
それ確実にタバコじゃないタバコやん。

そうこうしているうちに教授が車で帰って来た。教授は見た感じ70前後の身なりの整った女性だった。
豪邸、車(MAZDA)、マンゴーの木。確実に教授は金持ちだ。貧しいベネズエラで車を所有出来るという事は間違いない。
ケニアと教授が何やらスペイン語で話し込んでいるが、不満そうな顔でケニアが戻って来た。

「知らない日本人なんか家に入れたくない」と教授が言ったのだろうと思い『気にしなくてええんやで、私は楽しかったよ』と言おうと構えていた。
冷静に考えて教授の家にレポート提出しに来たのに、全然関係のない日本人がいる事自体おかしな事だ。
そして門の前でお別れの挨拶を言おうと思っていると「何してるの?早くおいで」と言われる。

困惑しながら門の中に入ると教授が近くに来た。
マルコが私の事を紹介してくれて軽く挨拶を済ますと教授の息子も車で帰って来た。
教授の息子(クラウディオ)に挨拶をすると「よろしくおねがいします」と流暢な日本語で返される。
教授曰くクラウディオは5カ国語を喋れるらしい。

部屋に入るといきなりリビングがあり、奥には吹き抜けの庭園、壁には高そうな絵画(ピカソ等)、テーブルの上にはお土産屋でたまに見かけるバカ高い石が置いてある。

お土産屋以外の場所でこの石初めて見た。
教授から「なんでベネズエラに来たの?今この国が危ないって知ってる?」と質問されたので、『キューバで会った日本人にベネズエラはとてもいい国だと聞いており、彼が来たのも数ヶ月前なので状況は今とあまり変わらないと思ったから』と返答をした。
そんな感じで他の学生とも多少世間話をした後にレポートのチェックが始まった。

レポートを見ながら教授からいくつかの質問をされ、それに対して返答したり内容によっては携帯の写真を見せながら説明をしていく。
1人につき20分ほどのチェックをして終わったら教授が全ての紙にサインをしながら再度世間話をする。これを人数分繰り返す。

世間話の内容は多岐に渡り「メリダという都市はメキシコにもあるがメキシコのメリダの正式名称はもう少し長い、ちなみにメリダという都市はスペイン、フィリピン、メキシコ、ベネズエラと4ヶ国に存在する」とか「グリム童話の三匹の子豚はどうやって家を建てたのか」とか「4人の子供がいるが上の2人は男の子で海外で働いており、3番目は女の子で嫁に行き、今家にいる末っ子のクラウディオはアーティストだ」など色々話していた。

クラウディオの作品(版画)を見せてもらっていると本人が2階から降りて来て色々と説明をしてくれた。
彼は浮世絵が好きらしく写楽や歌麿を尊敬しているらしい。

大学はアメリカのワシントンD.C.に通っていたらしく英語がかなり上手い。そして相づちが基本「Okay」だ。
少し話をして席に戻ると彼が書いたいくつかの本がテーブルの上に並べられていた。
それは漫画であったり小説であったり、彼が大学時代に作った物か自費出版の本だろう。
本の裏にバーコードが付いていなかった。

漫画を読んで見たがスペイン語で書かれている為ほぼ意味が理解出来ず、巨人と神様が戦う話で主人公は鎖でつながれた男で最後にその主人公が「ゼウス俺は戻ってくるからな ハハハハハハ」と言っていた事だけ分かった。

本を見終わり暇そうにしているとクラウディオが出身地を聞いて来た。
彼は約2年前に東京、横浜、京都、奈良、金山に行ったといいその写真を見せてくれた。

そして「日本は本当に素晴らしい国で食事も景色も全て最高だ」と褒めてくれた。
丁度ハロウィンの時に東京にいたらしく渋谷のハロウィンではセーラームーンに囲まれている写真を見せてくれた。

『日本のハロウィンは他の国と違うでしょ?』と聞くと「うん、でも最高だ」と日本を高く評価していた。
ちなみに一番好きな漫画は聖闘士星矢。次点ではデスノート、進撃の巨人、ドラゴンボールも好きらしい。
最近ハマっているのは、はじめの一歩、ワンパンマンで彼はアニメ派ではなくコミック派らしく、すべて英語もしくはスペイン語に翻訳された本を買って読んでいる。

またドラゴンボール超についても話は広がり「GTはクソだったけど超はいいよ。なぜなら鳥山明が監修しているからね」と遺憾無く日本のアニメや漫画について語り、メリダに後どれくらい滞在するのか聞かれたので『3週間くらい』と答えると「今度遊びに誘うよ」といわれ携帯番号を交換した。
御曹司と日本について語っている間にレポートのチェックが終わり、教授がクラウディオのスケッチブックを持って来た。

日本から多くのインスピレーションを受けているらしく大仏や狛犬、仏像、蛸が凧を上げている絵などがスケッチブックに書かれていた。
みんなの前で自慢げに息子の作品を披露する母とそれを静かに見守る息子。
やはりこの辺の感覚も日本人とは違っている。

作品集を見終わった後に教授が今度新しい病院がどこそこに出来るらしいという話をみんなにしており、私とクラウディオが静かにその話に耳を傾けているとクラウディオに向かって「BANに通訳してあげて」と言っていたが、クラウディオが「いや、彼は旅人だからその話興味ないと思うよ」と通訳を断っていた。
更に話は盛り上がり心臓の病気の事でケニアがいくつか質問をしたので書斎に連れて行ってもらい、本棚に囲まれた部屋で多くの賞状やメダルと教授が書いた分厚い医学書を見せてもらう。

すっかり話し込み遅い時間になってしまったのでクラウディオが車で送ってくれる事になった。
車の中で「ベネズエラで何が一番美味しかった?」と聞かれたので『ハンバーガー』と答えると、「マジで?あんなもんアメリカでもどこでも食べれるじゃん」と言われた。

更に「日本に仲の良い友達が何人かいるけど、君の笑い声は飛び抜けて大きいね」と言われ、ケニアとマルコが「それ!マジそれ!」と大爆笑していた。
日本では声がデカい事で得をした事が無いが、海外では「まるで太陽みたいな人だね」と言われ重宝されている。
母さん、大きな声が出せる体に生んでくれてありがとう。

追伸、「よくそんなつまらない事、大きな声で言えますね」と行ったN君へ。『つまらない事だからこそ大きな声で言う必要があるんやで!』



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